社内の集まりで売上の報告をしたり、お客さんに新しい機能の使い方を案内したりするとき、文字とグラフだけのスライドより、動きのある短い動画のほうが伝わりやすい。けれど、動画を作る道具は覚えることが多く、知識ゼロからだと手が出しにくい。
やっと作っても、数字が1つ変わっただけで、作り直しになることもある。
2026年10月8日にAnthropicが発表した「Claude Motion」は、この短い説明動画を会話で作るための機能だ。何が変わったのか、誰にとって何が嬉しいのか、そして最初にどう頼めばいいのかを見ていく。
何が変わったのか:会話から、短い説明アニメーションを作れる
Anthropicの発表によると、Claude Motionは、頼んだ内容から短い動画のように再生されるアニメーションを作る機能だ。できたものは画面の上で自分で直すことも、Claudeに「ここを変えて」と頼むこともでき、最後はMP4という一般的な動画のファイルで保存できる。
使い道の例として、四半期の報告を社内向けの短い説明動画にする、役員向け資料のグラフに動きをつける、お客さん向けの使い方案内を作る、といったものが挙がっている。Adobeなどの動画の道具で開いて、さらに手を加えることもできる。
TeamプランとEnterpriseプラン向けの試験提供(ベータ版)で、メッセージ欄に「/motion」と入力すると呼び出せる。動画の道具を覚えなくても、会話から説明用の短い動画を作れるようになった。
誰にとって、何が嬉しいのか:言葉も数字もあとから直せる
この機能が使えるのは、会社やチームでTeamプランかEnterpriseプランに入っている人だ。社内の報告や、お客さん向けの案内を作る機会がある人ほど役に立つ。
知識ゼロの人にとって一番嬉しいのは、作ったあとで直しやすいこと。発表によると、Claude Motionは映像を丸ごと生成するのではなく、文字・グラフ・図形・画像を動かす仕組みをClaudeが書いて作る。だから言葉も数字も、動くタイミングも、1つずつ変えられる。数字が1つ変わっても、作り直しにはならない。
映像を生成する仕組みを使っていないので、AIが作った人物や映像が入ることもない。あとから直せる前提で、まず1本作ってみられるのが、この機能の一番の強みだ。
最初の頼み方:誰に、どこで見せるのかを話してから作ってもらう
発表では「営業の決起集会で、料金プランの違いをアニメーションで見せて」という頼み方が例に挙がっている。動画は、見る人と見せる場面によって、ちょうどいい長さや速さが変わる。だから作り始める前に、誰に、どこで見せるのかを話しておくのがおすすめ。
たとえば、こんなやり取りになる。
あなた: 来週の営業の集まりで、新しい3つの料金プランの違いを説明したい。スクリーンに映して、話しながら流すつもり。どんな動きになりそうかイメージ湧く? Claude: たとえば、3つのプランを横に並べて順番に登場させ、値段と主な違いを1つずつ強調していく、30秒ほどの流れが考えられます。 あなた: いいね。話しながら流すから、1つのプランごとに少し止まるようにして。
「料金プランのアニメーションを作って」だけで頼むより、「スクリーンに映して、話しながら流す」と見せる場面まで話すほうが、速さや間の取り方が合いやすい。誰に、どこで見せるのかを先に話し、動きのイメージを聞いてから作ってもらう。
まとめ
Claude Motionで、会話から短い説明アニメーションを作り、言葉や数字をあとから1つずつ直せるようになった。動画の道具を覚えなくても、報告や案内を動きで伝えられ、数字が変わっても作り直さずに済む。
何を作るかだけでなく、誰に、どんな場面で見せるのかを話す。これは動画に限らず、スライドでも文章でも、Claudeに何かを作ってもらうたびに繰り返し出てくる考え方だ。
次に説明用の動画やスライドを頼むときは、「誰に、どこで見せるか」を最初の一言に入れてみてほしい。